新幹線の路線図、10路線と3つのすき間はどこ?
ネット上の地図はほとんどが1枚の画像です。このガイドでは同じネットワークを文章と表にまとめました。どの路線がどの街に行くのか、運行会社はどこか、どこで乗り換えるのかが分かります。
ジャパン・レール・パスは10路線すべてで使えますが、1つだけ例外があります。のぞみとみずほには乗れません。このルールは混雑する東京〜博多間でとくに影響するので、下のパスの項で詳しく説明します。
はじめて乗る人がいちばん迷うのが、この3つのすき間です。それぞれの場所で新幹線は止まり、そこから特急列車が先へ運んでくれます。下の図ではこの3つの乗り換えを並べて示しています。

まとめると、金沢からは敦賀まで乗って、そこから京都や大阪へはサンダーバードに乗り換えます。長崎からは武雄温泉まで乗って、博多へはリレーかもめに乗り換えます。東京からははやぶさで新函館北斗まで乗って、札幌へはホクトに乗り換えます。
新幹線の路線図にある10路線すべて
新幹線の路線図は、1本の長い背骨から枝が伸びている形で読むと分かりやすいです。背骨は北の新青森から東京・新大阪・博多を通って、南の鹿児島中央まで続きます。そこから新潟・金沢・秋田・山形・長崎へ枝が伸びていて、北海道新幹線は海の下を通って北へさらに延びています。
ネットワークは5つの会社で分担しています。JR東日本は東京から北へ向かう路線を、新青森と上越妙高まで運行しています。JR東海は東海道新幹線だけを運行します。JR西日本は山陽新幹線と北陸新幹線の西半分を運行します。JR九州は九州の2路線を運行し、JR北海道は北海道への路線を運行します。
| 路線 | 区間 | 運行会社 | 主な列車 |
|---|---|---|---|
| 東海道 | 東京〜新大阪 | JR東海 | のぞみ、ひかり、こだま |
| 山陽 | 新大阪〜博多 | JR西日本 | のぞみ、みずほ、さくら、ひかり |
| 九州 | 博多〜鹿児島中央 | JR九州 | みずほ、さくら |
| 西九州 | 武雄温泉〜長崎 | JR九州 | かもめ |
| 東北 | 東京〜新青森 | JR東日本 | はやぶさ、はやて、やまびこ |
| 北海道 | 新青森〜新函館北斗 | JR北海道 | はやぶさ、はやて |
| 秋田 | 東京〜秋田(盛岡で分割) | JR東日本 | こまち |
| 山形 | 東京〜山形(福島で分割) | JR東日本 | つばさ |
| 上越 | 東京〜新潟(大宮で分割) | JR東日本 | 上越新幹線の列車 |
| 北陸 | 東京〜敦賀 | JR東日本・JR西日本 | かがやき、はくたか |
表には、それぞれの路線の終着駅と運行会社、発車案内板に出る列車名をまとめています。実際には路線名より列車名のほうが重要です。駅の表示板や乗車券には「東北新幹線」ではなく「はやぶさ」や「かがやき」と表示されます。
北陸新幹線は会社の境界をまたぐ路線です。JR東日本が東京から上越妙高まで、JR西日本が上越妙高から敦賀までを運行しています。同じかがやきの列車がそのまま走り続けるので、境界で乗り換える必要はありません。この区切りが関係してくるのは、会社ごとの路線に従う地域パスの場合だけです。
秋田新幹線と山形新幹線は、他の路線とは少し違います。列車は東京では新幹線専用の線路を走りますが、盛岡と福島でそこを離れます。そこからは新幹線用に広げた在来線の上を走ります。そのため地図では、この2路線を細く描いたり、別の色で描いたりすることがあります。
東京から出発するなら、まず行き先を調べるのが地図のいちばん使いやすい方法です。下の一覧には、旅行者からよく聞かれる都市について、乗るべき路線をまとめました。

たとえば仙台や青森は東北新幹線なので、はやぶさややまびこに乗ります。金沢や長野は北陸新幹線で、最速の列車はかがやきです。新潟には専用の上越新幹線があります。大阪・広島・博多へは東海道新幹線で南西へ向かい、多くのぞみはそのまま乗り換えなしで山陽新幹線に入ります。
各路線の所要時間、5つの行程の料金と時間
地図上の距離は勘違いのもとになります。路線ごとに列車の速さも停車数も違うからです。このサイトの路線ページにはJRが発表している時間と料金を掲載しているので、それぞれの路線の実際の様子が分かります。
北陸新幹線では、東京〜長野間をかがやきで行く路線ページによると、最速で1時間17分です。指定席は8,450円です。さらに金沢まで行くと、東京〜金沢間のかがやきの行程は2時間24分で14,600円です。最初のかがやきは東京駅を06:16に発車し、金沢への最終列車は21:04に発車します。

写真は金沢にいる北陸新幹線の列車です。金沢はこの路線で旅行者がもっとも多く利用する駅です。ここから路線は南西へ進み、敦賀まで続きます。
山陽新幹線では、大阪〜広島のページによると、みずほは新大阪から広島まで1時間20分で走ります。指定席は10,950円です。JR東海の時刻表には、この2駅の間に1日96本の列車が掲載されています。最初の列車は06:00、最終は22:29に発車します。
北への行程はもっと長くなります。はやぶさと函館ライナーを使うと、東京から函館まで4時間29分で24,530円です。札幌までは、はやぶさと特急ホクトを使って7時間45分、30,120円です。どちらの行程も新函館北斗での乗り換えが必要です。
この棒グラフは、この5つの行程の料金を比較したものです。それぞれの料金は、このサイトの路線ページに掲載されているものです。

| 項目 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|
| 東京〜長野(かがやき) | 8450円 | 1時間17分 |
| 大阪〜広島(みずほ) | 10,950円 | 1時間20分 |
| 東京〜金沢(かがやき) | 14,600円 | 2時間24分 |
| 東京〜函館(はやぶさ+函館ライナー) | 24,530円 | 4時間29分 |
| 東京〜札幌(はやぶさ+ホクト) | 30,120円 | 7時間45分 |
このグラフからは1つのことがはっきり分かります。新函館北斗を過ぎると、料金は上がり続けますが列車は遅くなります。札幌へは羽田空港からの飛行機で1時間30分、1日56本あるので、この区間はほとんどの旅行者が飛行機を使います。
北陸新幹線を使うと、大阪から長野へ行く方法が2つあります。のぞみと特急しなのを使うと3時間58分で13,770円です。サンダーバードとかがやきを使うと3時間23分で16,290円です。大阪〜長野の路線ページでは、始発と最終列車も含めて両方を比較しています。
路線がつながる場所、東京・大宮・新大阪・博多
ネットワークをつないでいるのは4つの駅です。それぞれの駅で何が起きるかを知っておけば、地図上のほぼどんな長距離旅行も計画できます。

上のイラストは、旅行でもっとも通ることになる3つの分岐点を示しています。それぞれの場所でどの路線が分かれるかが分かります。
東京駅はメインの分岐点です。東海道新幹線はここから始まり、南西の名古屋・京都・新大阪へ向かいます。東北新幹線・上越新幹線・北陸新幹線もここから始まり、北へ向かいます。この2つのグループはJR東海とJR東日本がそれぞれ運行しているため、ホームも改札も別になっています。

写真は東京駅で待機している新幹線です。北の路線と東海道新幹線を乗り換えるときは、別会社の新幹線改札への案内表示に従ってください。移動する時間も見ておいてください。
大宮は北の路線が分かれる場所です。東北新幹線の列車はそのまま北へ進み、仙台や青森へ向かいます。上越新幹線と北陸新幹線の列車は北西へ向きを変えます。北へ向かう列車はほとんどすべてここに停まるので、東京都心より北に泊まっているなら大宮から乗るのも便利です。
盛岡と福島は、ミニ新幹線の分岐点です。秋田行きの赤いこまちは、東京からはやぶさと連結して走り、盛岡で切り離されます。山形行きのつばさはやまびことともに走り、福島で分かれます。乗車券に書かれている号車番号を確認して、正しい側に乗るようにしてください。
新大阪は東海道新幹線と山陽新幹線が合流する場所です。多くのぞみは東京から博多までそのまま走るので、乗っている列車が新大阪止まりの場合だけ乗り換えが必要です。JR西日本の路線図・時刻表のページには、新大阪・広島・博多の駅構内図へのリンクがあります。
博多は山陽新幹線と九州新幹線が合流する場所です。みずほとさくらは新大阪から九州まで直通で走ります。博多はまた、武雄温泉・長崎行きのリレーかもめの始発駅でもあります。
新幹線の路線図にある3つのすき間、敦賀・武雄温泉・新函館北斗
3つの路線は、多くの旅行者が目指す場所の手前で途切れています。それぞれのすき間では特急列車に乗り換えます。乗り換え自体は短く案内もしっかりしていますが、両方の列車分の正しい乗車券が必要です。
敦賀、北陸新幹線からサンダーバードへ
北陸新幹線は敦賀が終点です。京都や大阪へ行くには特急サンダーバードに乗り換えます。逆方向の場合、大阪〜金沢の路線はサンダーバードから始まり、敦賀で新幹線に乗り換えます。

このビフォーアフターの図は、路線が敦賀まで延びたときに何が変わったかを示しています。以前はサンダーバードが金沢までそのまま走っていました。今は敦賀止まりになり、残りは新幹線が走ります。関西・北陸エリアパスは、敦賀〜上越妙高間の北陸新幹線(指定席込み)をカバーしていて、7日間で19,000円です。
武雄温泉、リレーかもめから西九州新幹線へ
西九州新幹線は武雄温泉から長崎まで走っています。新幹線としてネットワークの他の部分とはつながっていません。JR九州のリレーかもめのページに、この乗り換えの説明があります。リレーかもめは博多から武雄温泉まで走り、同じホームの反対側で新幹線のかもめに乗り換えます。

写真は西九州新幹線で唯一運行しているかもめです。リレーかもめに乗る前に、行程全体をカバーする乗車券を買っておいてください。同じ日に改札を出ずに乗り換える場合、JR九州は1枚の乗車券として発行します。
リレーかもめには車内販売もグリーン車もないので、飲み物は博多で買っておいてください。JR九州レールパスを持っている人は、この2本の列車をオンラインでは予約できません。指定席を取るには、到着後にJRの駅の窓口へ行ってください。自由席ならパスだけで乗れます。東京〜長崎の路線ページでは、首都圏からの全行程を紹介しています。
新函館北斗、はやぶさからホクトへ
北海道新幹線は新函館北斗が終点で、札幌までの延伸はまだ工事中です。札幌へは特急ホクトに、函館の市街地へは函館ライナーに乗り換えます。JR北海道の列車案内・路線図のページには、JR北海道の特急列車は全席指定であると書かれています。
つまり乗車券の料金に加えて指定席券が必要になります。JR北海道自身が出している札幌〜函館の例では、乗車券が6,600円、指定席券が3,170円で、合計9,770円です。グリーン車の指定席券なら6,830円で、合計13,430円になります。
はやぶさ・はやての北海道新幹線区間と、JR北海道の特急列車には車内販売がありません。乗る前に食べ物を買っておいてください。東京〜札幌の路線ページでは、7時間45分の鉄道の旅と飛行機を比較しています。
北の路線の冬、東北・北陸・秋田・山形新幹線
12月から2月の冬の旅行では、地図の北半分を使うことが多くなります。東北新幹線で仙台や青森へ、北陸新幹線で長野や金沢へ行けます。秋田新幹線と山形新幹線は、雪の深い地域へ入っていきます。

写真は雪の中を走る赤いこまちです。盛岡を過ぎると、こまちは新幹線の線路を離れて、拡幅した在来線に入ります。そこでは連結していたはやぶさより速度が落ちます。山形行きのつばさも福島を過ぎると同じ仕組みです。大雪のときはこの2つの路線で余裕を持ってください。
北の主な列車の行き先は次の通りです。
- はやぶさ:東北新幹線でもっとも速い列車で、北海道新幹線の新函館北斗まで走ります。
- こまち:盛岡まではやぶさと一緒に走り、そこから秋田へ向かいます。
- つばさ:福島まではやまびこと一緒に走り、そこから山形県へ入ります。
- かがやきとはくたか:北陸新幹線の列車です。かがやきは停車駅が少なく、はくたかはスキーの町なども含めてより多くの駅に停まります。
冬は混雑のピーク期でもあります。JR東海の東海道新幹線公式サイトには、混雑する時期はのぞみの全席が指定席になると書かれています。年末年始の混雑はその中でもいちばん大きいので、予約前に2026〜27年の年末年始ガイドを確認してください。2月に北海道へ行くなら、2027年のさっぽろ雪まつりガイドに開催日がまとまっています。
スキーバッグも事前の準備が必要です。JR東海は、縦・横・高さの合計が160cmを超える大きな荷物を持つ乗客に、特大荷物スペース付きの席を予約するよう求めています。東海道新幹線に乗る前に荷物のサイズを測っておいてください。
悪天候で列車が遅れそうなときは、JR西日本が日本時間の6:00から深夜まで運行状況をリアルタイムで発信しています。JR東海も東海道新幹線の状況をXで発信しています。ホテルを出る前に確認してください。
どのレールパスがどの路線をカバーするか
ジャパン・レール・パスは、のぞみとみずほを除くすべての新幹線を含め、JRグループ全体の列車をカバーします。公式サイトでは普通車7日間で50,000円、子供は25,000円です。パスには7日・14日・21日の3種類があります。
2026年10月1日から、海外の代理店で買う普通車7日間のパスは50,000円から53,000円に上がりました。公式サイトでは期間限定で50,000円の価格のままです。東海道新幹線では、JR東海がパス保有者がのぞみに乗れる特別な乗車券も販売しています。
地図の一部だけを使うなら、地域パスのほうが安いことが多いです。それぞれの会社の路線に従っているので、北陸新幹線の上越妙高の境界が重要になってきます。表には主なパスと、それぞれがカバーする新幹線の区間をまとめました。
| パス | カバーする新幹線 | 日数 | 大人料金 |
|---|---|---|---|
| ジャパン・レール・パス | のぞみとみずほを除く10路線すべて | 7日・14日・21日 | 50,000円から |
| JR EAST PASS | 新幹線を含むJR東日本の全路線 | 5日・10日 | 35,000円から |
| JR東日本・南北海道レールパス | JR東日本の路線と、函館・札幌・小樽周辺のJR北海道の路線 | 6日 | 40,000円 |
| 北陸アーチパス | 北陸新幹線(東京〜敦賀) | 7日 | 35,000円 |
| 関西・北陸エリアパス | 北陸新幹線(敦賀〜上越妙高) | 7日 | 19,000円 |
| 山陽・山陰北九州エリアパス | 山陽新幹線(新大阪〜博多) | 7日 | 26,000円 |
北のエリアでは、JR EAST PASSが5日間35,000円で、東北・上越・秋田・山形新幹線を含むJR東日本の全路線をカバーします。東海道新幹線はカバーしません。このパスは、2026年3月13日に販売を終了した東北エリアパスと長野・新潟エリアパスに代わるものです。
北海道も足すなら、JR東日本・南北海道レールパスは6日間40,000円です。2026年3月14日に対象エリアが上越新幹線全線に広がった際、料金は35,370円から上がりました。北海道内の列車だけなら、北海道レールパスを見てください。
北陸新幹線については、北陸アーチパスが7日間35,000円で、東京から敦賀までの区間をカバーします。西のエリアでは、山陽・山陰北九州エリアパスが7日間26,000円で、新大阪〜博多間の山陽新幹線をカバーします。どちらも東海道新幹線はカバーしません。
混雑する路線で列車を選ぶ前に、比較記事も読んでみてください。のぞみとひかりの比較は東海道新幹線について、かがやきとはくたかの比較は北陸新幹線について、みずほかさくらかは山陽新幹線と九州新幹線について扱っています。首都圏から九州までの全行程は、東京〜福岡の路線ページを見てください。
よくある質問
日本には新幹線が何路線あるの?
10路線です。東海道・山陽・九州・西九州・東北・北海道・上越・北陸・秋田・山形新幹線です。5つのJR会社が運行しています。秋田新幹線と山形新幹線はミニ新幹線で、一部は拡幅した在来線を走ります。
新幹線は札幌まで行けるの?
いいえ。北海道新幹線は新函館北斗が終点で、札幌への延伸はまだ工事中です。そこで特急ホクトに乗り換えます。東京からの全行程は7時間45分で、30,120円です。
東京から大阪、そのまま福岡まで乗り換えなしで新幹線に乗れるの?
はい、多くのぞみは東京から新大阪を経て博多までそのまま走ります。福岡の新幹線の駅は博多です。ジャパン・レール・パスはのぞみをカバーしません。パスを持っている人はJR東海の特別な乗車券を買うか、ひかりに乗って新大阪で乗り換えてください。
秋田新幹線と山形新幹線は本当に新幹線の路線なの?
どちらも新幹線のサービスで、列車は東京では新幹線専用の線路を走ります。盛岡と福島を過ぎると、新幹線用に広げた在来線を走るので、その区間では遅くなります。ジャパン・レール・パスとJR EAST PASSはどちらもカバーしています。



