くしろ湿原ノロッコ号、37年で廃止2026年
JR北海道釧路支社は2026年8月7日のJR北海道くしろ湿原ノロッコ号最終運行に関するプレスリリースで廃止を発表しました。この列車は釧網本線の釧路駅と塘路駅の間を、釧路湿原の縁に沿って走っていました。廃止されるのは観光列車だけです。釧網本線とその各駅は残るので、湿原は今も列車で行ける場所です。
くしろ湿原ノロッコ号が37年で廃止になった理由
初代のノロッコ車両は1989年に運行を始めました。1998年にJR北海道は2代目の車両に置き換え、その車両が最後まで使われました。JR北海道はノロッコ号を、座席から釧路湿原の広い景色をゆっくり楽しめる観光列車と説明しています。
8月7日のリリースでJR北海道は廃止の理由として車両の老朽化を挙げています。そのため2026年シーズンをもって37年の運行を終えました。
下の写真は釧網本線を走るノロッコ号です。毎シーズン使われていた路線です。

この列車は4両編成でした。1号車は普通車、2号車から4号車は展望車です。全席指定で、JR北海道は乗車日の1か月前から全国のJRの窓口と予約サイト「えきねっと」で座席を販売していました。
最終シーズンは2026年4月25日に始まりました。通常運行に加えて、JR北海道は決まった日に特別版も運行しました。欲張りノロッコ号は8月10日から14日、夕陽ノロッコ号は9月20日から30日に運行されました。下の年表は初代車両から最終日までの流れです。

最後のくしろ湿原ノロッコ号:日程と時刻表
通常運行は2026年10月4日(日)に終了しました。その後JR北海道はお別れ運行を2日間実施し、機関車と4号車の後部に特別な最終運行ヘッドマークを付けました。
10月9日(金)は「ノロッコ川湯温泉」が釧路から川湯温泉まで片道1往復しました。往復ともに標茶で24分停車しました。川湯温泉では38分停車し、釧路へ折り返しました。
10月10日(土)は最後の「くしろ湿原ノロッコ」が釧路と塘路の間を1往復しました。JR北海道は釧路駅3番ホームで出発式を行い、午前10時35分頃に開始しました。地元の市長が乗務員に花を贈り、列車は11時6分に出発しました。JR北海道のノロッコ号最終運行イベントに関するプレスリリースに両日の時刻が記載されていて、下の表にまとめています。
| 列車 | 発 | 着 | 途中 |
|---|---|---|---|
| ノロッコ川湯温泉、10月9日 | 釧路 11:06 | 川湯温泉 13:32 | 標茶で24分停車 |
| ノロッコ川湯温泉、10月9日 | 川湯温泉 14:10 | 釧路 16:39 | 標茶で24分停車 |
| くしろ湿原ノロッコ2号、10月10日 | 釧路 11:06 | 塘路 11:51 | 釧路湿原 11:32、細岡 11:38 |
| くしろ湿原ノロッコ1号、10月10日 | 塘路 12:17 | 釧路 13:05 | 細岡 12:32、釧路湿原 12:38 |
両日の乗客全員に、最終運行専用に作られたはがきサイズの乗車証明書が配られました。2号車の販売カウンターでは、ヘッドマークデザインのアクリルマグネットが900円で販売されました。
影響を受ける人と受けない人
この変更は、今後の旅行でノロッコ号から湿原を見ようと計画していた旅行者に影響します。来春や来夏の旅程案にこの列車を入れていたら、外して普通列車の計画に変えてください。
各駅はそのまま残ります。ノロッコ号は釧路、東釧路、釧路湿原、細岡、塘路に停車していましたが、この5駅はすべてJR釧網本線の駅です。今回の発表は観光列車だけが対象です。釧網本線の普通列車は今もこれらの駅に停まります。
JR北海道のくしろ湿原ノロッコ号のページには現在、この列車が2026年度をもって終了すると記載されています。下の画像は2026年の最終時刻表が載ったそのページです。

今週釧路にいるなら、まだお別れを伝えられます。釧路駅のコンコースには2026年10月1日から13日までメッセージボックスとボードが設置され、誰でもメッセージを残せます。釧路駅限定で販売されていた210円の記念入場券は10月10日で販売終了しました。
釧路湿原を列車で見る今の方法
釧路から普通の釧網本線の列車に乗ってください。釧路湿原、細岡、塘路はノロッコ号が停まっていた湿原エリアの3駅で、釧路を出てからこの順に通ります。最終日のノロッコ号は釧路を11時6分に出発し、11時51分に塘路に着きました。
ホームでは「釧路湿原」という駅名標を探してください。きっぷは釧路駅のみどりの窓口で買うか、鉄道パスを見せてください。JR北海道のノロッコ号のページには、釧路駅やその他のノロッコ号の停車駅ではICカードが使えないと書かれています。紙のきっぷかパスを持って行き、ICカードが使える場所については当サイトのICカードガイドを見てください。
下の写真は釧路湿原を作っている葦原と川です。

出発前にJR北海道のサイトで釧網本線の時刻を確認し、帰りの列車も計画してください。普通列車は普通の窓なので、湿原の景色を見るなら窓側の席に座ってください。北海道で観光列車を体験したいなら、予約前にJR北海道の観光列車のページを確認してください。
下のカードは、ノロッコ号に乗る予定だった人がどうすればいいかをまとめたものです。

北海道レールパスと釧路の紅葉
普通列車はレールパスに組み込みやすいです。北海道レールパスは北海道新幹線を除くJR北海道の全線をカバーします。釧網本線とその湿原エリアの各駅も含まれます。海外の旅行代理店やJR東日本のネット予約サービスで事前購入すると、5日間で22,000円です。子供は11,000円で、7日間と10日間の券種もあります。
全国版のジャパン・レール・パスもJRの普通列車をカバーします。7日間で50,000円からなので、日本の他の地域も旅行するときに向いています。
大きな変化はタイミングです。ノロッコ号の通常シーズンは10月4日に終わりましたが、当サイトの北海道の紅葉ガイドで紹介しているどの都市でも、その時点ではまだ紅葉していません。釧網本線の普通列車はその後も運行を続けるので、今は湿原への旅行を紅葉の時期に合わせやすくなりました。下の比較は通常のノロッコ号最終運行と道東の紅葉時期を並べたものです。

当サイトのガイドでは、気象庁(JMA)が記録する北海道6都市のデータを1991〜2020年で平均して使っています。釧路のJMAの紅葉日は10月16日です。釧路の観測対象木はイタヤカエデで、赤ではなく黄色に色づきます。同じ道東の帯広では、カエデが赤くなるのは10月20日頃で、6都市のうち最後になる室蘭では11月7日頃です。
そのため10月中旬の旅行が釧路の黄葉に最も合います。札幌から出発するなら、観測対象のカエデは10月28日頃に赤くなります。当サイトの10月の札幌ガイドでは、その月の気候とイベントを紹介しています。北へ向かう移動については、東京から札幌への行き方ガイドで東京からの飛行機と列車を比較しています。
くしろ湿原ノロッコ号 よくある質問
くしろ湿原ノロッコ号は来年も運行していますか?
いいえ。JR北海道は車両の老朽化を理由に、2026年10月10日の最終運行をもってくしろ湿原ノロッコ号を廃止しました。釧網本線の普通列車は今も同じ各駅に停まります。
普通列車からでも釧路湿原を見られますか?
はい。釧路湿原、細岡、塘路の各駅はノロッコ号が走っていたのと同じJR釧網本線上にあります。展望車ではなく普通列車の普通の窓から景色を見ることになります。
北海道レールパスは釧路湿原までの釧網本線をカバーしていますか?
はい。北海道レールパスは北海道新幹線を除くJR北海道の全線をカバーしています。大人は5日間22,000円からで、子供は11,000円です。



